科目名 | 【主科目】社会医学系法医学 |
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責任者名 | 奥田 貴久(法医学 教授) |
学期 | 通期 |
対象学年 | 1~4学年 |
授業形式等 |
奥田 貴久
(
法医学
教授
) |
法律に関わる医学的諸問題を広く扱う法医学の特徴を理解し、これらに対して医学的に公正な判断を下せるよう医学・法学の総合力を身に着ける。 |
1.法医解剖の執刀医としての知識と技術を習得し、死因究明や鑑定の実務に応用できる(医師・歯科医師)。
2.法医実務上の課題を研究へと昇華しうる研究マインドの涵養および実行能力の獲得。 3.研究者としてのプレゼンテーション力、論理的思考力、教育能力を向上させる。 4.法病理学、法中毒学、アルコール医学、法遺伝学、その他法医学関連領域について幅広く理解し、自らの法医学専門領域を確立する。 5.薬物アルコール依存、SUDCなど、臨床や社会と密接に関連する法医学課題の現状と対策について説明できる。 |
1年次
前期 法医学について文献や教科書等を抄読し、知識を深める。法医解剖に参加する。英文抄読会に参加する。これらを通じて研究テーマを模索する。 後期 上記に加え、リサーチミーティングに参加。研究テーマを設定。関連文献を抄読し、最新の知見を獲得する。法医解剖を執刀を経験する。 2年次 前期 三次救急医療の理解、法医画像診断学の習得のために、関連施設などでも研修を行う。自ら設定した研究の研究計画書を作成する。 後期 児童虐待、性犯罪等の臨床法医学の知識と経験を身に着けるための研修を行う。研究データを収集する。 3年次 前期 法医解剖を積極的に執刀する。鑑定書の作成を経験する。引き続き研究データを分析し、教室研究員と議論する。 後期 法医解剖事例について学会発表し、英文誌に投稿する。追加実験等を行いながら研究成果についてまとめ、国内外で学会発表を行う。 4年次 前期 学位論文を作成し、英文誌に投稿する。解剖認定資格取得を準備する。 後期 学位申請を準備する。 |
DP1: 「豊かな知識・教養に基づく高い倫理観」& CP1 :「豊かな知識・教養に 基づく高い倫理観」を涵養するために
生命の尊重及び個人の尊厳を保持し、研究成果に結びつける。 DP2: 「保健・医療福祉の現状理解に基づいた研究能力」& CP2:「医療の社会性の理解に立った行動力」を涵養するために 死因究明により得られた知見が公衆衛生の向上及び増進に資することを理解し、再発防止の観点から研究を遂行する。 DP3: 「論理的思考力」& CP3:「論理的思考力」を涵養するために 現存する課題に対して最新の知識を文献等から習得するとともに、それらを分析し、発展的解決のために必要な論理を組み立てる。 DP4: 「問題発見・解決力」& CP4:「問題発見・解決力」を涵養するために 法医学実務から得られる様々な問題点を明らかにし、その解決策を見出す力を身につける。 DP 5:「挑戦力」&CP5「挑戦力」を涵養するために 既存の法医学研究に捕らわれない新しい手法に果敢に挑戦し、その成果を社会に還元する。 DP 6:「コミュニケーション力」&CP6:「コミュニケーション力」を涵養するために 警察、法曹関係者、医療従事者などの多職種と連携し、法医学者として社会貢献する力を身につける。 DP 7:「リーダシップ・協働力」&CP7:「リーダシップ・協働力」を涵養するために 研究計画を自ら立案し、プロジェクトリーダーとして協働できる能力を身につける。 DP 8:「省察力」 &CP8:「省察力」を涵養するために 自らの仮説を多角的に検討し、異なる方向からの発展的解釈などを行える思考力を涵養する。 |
臨床医学や法医学の実務上の課題を研究に昇華すべく、最低1つは自ら研究テーマを準備する。 |
法医学者になるための知識と技術の習熟度、研究テーマへの取り組み姿勢、進捗状況、研究内容のプレゼンテーション、英語論文作成力などを総合的に判断する。 |
エッセンシャル法医学 第6版 医歯薬出版
NEW 法医学・医事法 南江堂 |
担当教員 | 備考 |
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【講義・実習指導項目】
1.法医学者になるための法医実務指導を行う(医師・歯科医師)。 2.アルコール医学研究では、実験動物を用いた分子生物学的手法で研究を遂行する。 3.研究テーマについては、相談に応じる。高度な専門知識を要する研究であっても法医学に関連する研究であれば、他科や他分野と連携を図ることにより自立した研究者となれるよう指導する。学位取得を目指すならば、2つの研究テーマを同時並行的に遂行することが望ましい。 < Key Words (3 words) > 1.forensic 2.biomedical research on alcoholism 3.medico-legal |
※本年度に本科目を担当する助教以上の専任教員は,授業で年間60時間以上の研究指導等を行う予定です。 |